ikegonの日記

日々の出来事、グルメ、健康志向

私の『飯の種』と母の愛を知りました。

実家の母が亡くなり数年後、兄より段ボール箱が届いた。

箱の中には、私の小中高時代の証書、賞状、成績表、手紙、写真が入っていた。

兄にお礼の電話をすると “他に子供の時の靴や衣服他、沢山残っていたのでそれは処分した。” と言っていた。

実家を継いだ兄の片付けの苦労がよく解る。 近年、親が亡くなり人の住まない実家の処分が問題になっているようだ。 田舎の広い敷地と大きい屋敷に残された家財道具、記念品、土産物、日用雑貨等々、膨大な品々の処分が大変らしい。 

 

受け取った段ボールの中身を一部処分して残りを何処にしまったか忘れていたが菓子箱を整理していて見つけた。

箱の中に私の半世紀前の 卒業証書・簿記検定の合格証書・陸上部で走った賞状・成績表等、母は大切に保管していた様だ。 社会人になって母親と話をしていなかったので 今更ですが “有難う 感謝しています。” と言いたい。

 

兄から届いた段ボール箱から取り出した証書類を紹介します。 

一番上に半世紀前、会社の採用通知書他 沢山の証書類です。

 

箱から証書類を取り出して並べて  左上から時計回りに紹介します。

*会社の採用通知書 *簿記実務検定合格証書と珠算実務検定合格証書 *駅伝の区間賞状 *写生大会の賞状 *臨海訓練で三級と遠泳6kmの証書  

右下へ*卒業証書 *小学校の皆勤賞 *駅伝の区間賞状 *珠算能力検定合格証書

 

私が知らなかった。 小学校時代の四学年と六学年の皆勤賞 小中高で学校を病気で休んだ記憶がなかった。

 

 

高校三年になり就職試験で担任から 重工業会社を受けるよう言われて 気が進まなかったが汽車に乗り一泊二日の受験に行く。 駅前の本屋で大岡昇平「花影」と「野火」を買い車中で読んだ。 暗い内容で気が滅入る感じ。

試験に落ちました。良かった! 工場見学で騒音と構内の環境が嫌だった。

担任は次に銀行を受ける様に言われて断ったら “自分で行き先を決めろ” と言われた。 私は給料が高く此れから伸びる会社が良さそう。 時代は石炭から石油へ変わるだろうと石油化学と電気会社を受けて 両方合格、石油化学に決めた。 母が一番喜んでくれて 初月給の袋を神棚においた。

 

私の『飯の種』 採用通知です。

本給が15,200円は 学校の壁に貼られた新入社員の給料が一番だった。 次は13,000円~12,000円が多く 15,200円は前年度の本給なので入社して労使の賃上げ交渉により7月頃18,200円に決まった。

採用通知の 左::入社した会社  右::外資系の会社に出向した。 13年後、出向先から元の会社へ移動した。

 

 

昭和38年春 会社に入社、高度経済成長期と所得倍増計画の恵まれた42年間を努めて60歳で定年を迎えた。 

人生で最高の 平成17年3月31日 一番嬉しかった日でした。