ikegonの日記

日々の出来事、グルメ、健康志向

『ほろ苦い思い出』より

今週のお題『ほろ苦い思い出』から 遙か昔の巡り合いです。

 

中学三年の夕方、陸上部の練習を終えて身体を洗って部室に戻る時、音楽室から フォスターの「夢路より」のピアノ演奏が流れてきた。

連日、放課後走り疲れていたが癒やされる心地よい音色である。

何時かは、忘れたがピアノを演奏している女性はY子チャン、可愛くて人気がある姉の友人の妹だった。

 

中学を卒業して高校三年生、同じ学校へY子チャンが一年生、音楽部で活躍していた。中学時代の幼顔の可愛いから成長して綺麗になっていた。

秋の夕方、学校の自転車置き場でY子チャンと出合い帰る方向が同じ “一緒に帰りましょう”と言われて 自転車に乗りゆっくり走り話をしながら家に帰った。 
声をかけてくれたのが嬉しかった。

その後、Y子チャンが姉と一緒に我が家の姉に逢いに来た事があり学校で会うと 手を小さく上げて “ヤア” と言う様になった。 家に来るのはY子チャンの姉が私の姉と兄・4歳上に逢いたいらしいと姉は言っていた。

 

高校三年の卒業式、卒業証書を手に校庭で友と記念撮影をしていたら Y子チャンが三人連れで来て “卒業おめでとうございます。一緒に記念写真を撮りましょう” と言われて友人二人入れて六人で写った。 モノクロ写真がアルバムに残っています。 
ホントはツーショットが良かったが・・・それでもお祝いに来てくれて嬉しかった。

社会人になり会社は超多忙、年二回の期末に徹夜もありよく働きY子チャンの事をすっかり忘れました。

 

千葉に移り住んで歳は三十代後半、休日にカミさんと一緒にスーパーへ買い物、レジを終えて Y子チャンと奇跡的な巡り合い。 “あら・まあ” “あっ!お元気そうで” 籠をテーブルに置いて何か色々話したと思うが記憶にあるのは、私の近況 “今は千葉から本社へ通勤しています” “大変ですね” の返事から “主人の仕事の関係で此方に来ていますが近々広島に帰ります” を言い “お元気で” 言って分かれた。

 

遠くから見ていたカミさん “あの女性は誰?” “実家の姉にSさんが訪ねて来たSさんの妹だよ” と伝えて “Sさんは貴方と実家で二度、社宅で一度会っているよ“ と言い ”ああ・あの人Sさんの妹さん綺麗な人ですね“ と更に ”貴方が務めていた会社の上司にSさんがいただろう彼が彼女らの兄だよ“ と言うと ”エッ!ホント!“ と言い大変驚いていました。

 

Y子チャンとは、中学の出会いから高校三年の下校に交わした話を思い出し『ほろ苦い思い出』の気がした。

今、何処に住んで元気なのか気になります。